建築士の給与カーブは、一般的なサラリーマンと比較して「20代の下積み期が低く、30代後半以降に急激に伸びる」という顕著なレイトブルーマー型の特徴を持ちます。
厚生労働省の賃金データから算出した年齢別の平均年収と手取り額の推移は以下の通りです。
- 20代前半(未資格〜二級取得):平均年収320万〜380万円(手取り月収約20万〜23万円)
- 20代後半(一級建築士挑戦期):平均年収420万〜500万円(手取り月収約26万〜30万円)
- 30代(現場主任・チーフ設計):平均年収580万〜750万円(手取り月収約34万〜43万円)
- 40代(管理職・統括設計者):平均年収750万〜950万円(手取り月収約43万〜53万円)
- 50代(役員・部長クラス):平均年収850万〜1100万円(手取り月収約48万〜60万円)
20代のうちは資格学校(総合資格学院や日建学院など)の学費として年間100万〜150万円規模の自己投資が必要となるため、手取り収入の中から学費ローンを返済しながら深夜残業をこなすという経済的・肉体的な試練に直面します。この下積み期間を耐え抜き、30歳前後で一級建築士を取得できるかどうかが、その後の生活水準を決定づけます。