映像制作の舞台裏を知る技術スタッフは、撮影に使用されるレンズの特性を指摘する。4Kや8Kといった高精細カメラが完全に定着した現代の撮影現場において、焦点距離やレンズの歪みはタレントのビジュアル印象を大きく左右する。
広角気味のレンズで寄りのカットを撮影した場合、画面中央に位置する被写体や、カメラに向かって前傾姿勢をとった人物の顔は立体感が強調される傾向にある。川口春奈のように表情が豊かでダイナミックな演技を得意とする女優は、カメラに対して顔を前に出す熱演も多く、それが画面越しに強い威圧感や大きめの印象を与える要因となる。画面上で知覚されるサイズ感は、実際の寸法とは全く別の次元で作用しているのだ。