食後2時間血糖値の正常値は?「140未満で安心」に潜む落とし穴とはどのようなものなのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
最新の診断基準をもとに、正常域、境界型(いわゆる糖尿病予備群)、そして糖尿病型の判定境界を整理しました。過去1〜2か月の平均的な血糖状態を示すHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)と併せて確認することが不可欠です。
判定区分空腹時血糖値食後2時間血糖値(OGTT)HbA1c(NGSP値)編集部の見解・血管リスク正常型110mg/dL未満
(100未満が理想)140mg/dL未満5.6%未満血管内皮は健全。ただし食後30〜60分の急激な針状上昇がないか注視が必要。境界型
(糖尿病予備群)110〜125mg/dL140〜199mg/dL5.6〜6.4%動脈硬化が静かに進行する警戒域。生活習慣の是正で正常型への復帰が可能。糖尿病型126mg/dL以上200mg/dL以上6.5%以上微小血管障害(網膜症・腎症・神経障害)および大血管症のリスクが跳ね上がる。
精度の高い確定診断には、75gのブドウ糖水溶液を飲んで経過を追う経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)が用いられます。この試験において「食後2時間値が140mg/dL以上200mg/dL未満」に該当する場合を耐糖能異常(IGT)と呼び、医学界では心筋梗塞や脳卒中を引き起こす直接的な引き金として警戒されています。