大阪ミナミの情緒あふれる石畳、法善寺横丁に1950年(昭和25年)に産声をあげた「串の坊」。屋台発祥の労働者のファストフードであった串カツを、旬の厳選素材と洗練された油切り技術によって割烹料理の域にまで昇華させた立役者こそが同店です。半世紀以上の歳月を経て、高級串揚げの歴史を切り拓いてきた串の坊の人気が衰えない最大の理由は、伝統の技に裏打ちされた「驚きと軽やかさ」にあります。
特注の極細パン粉を薄く纏わせ、特製ブレンド油で揚げる串は、油切れが極めて良く、何本食べても胃もたれしにくいのが特徴です。定番の車海老の紫蘇巻きや極上牛ヒレはもちろん、アスパラガスの一本揚げ、子持ち昆布、季節の山菜や春告魚など、約40種類もの多彩なネタが用意されています。ソースの二度づけ禁止といった大衆ルールではなく、職人が一串ごとに「塩でどうぞ」「特製タレとレモンで」と最適な調味料を指南するカウンターのやり取りも、食体験の価値を一段と引き上げています。
気になる「串の坊 おまかせコース 値段」の真相ですが、串の坊のディナータイムは基本的に「おまかせ」が主軸です。串1本あたりの単価はおよそ250円〜500円程度(時価素材を除く)で構成されており、大人が満足する平均本数である12本〜16本程度で約5,000円〜7,500円(串代のみ)となります。これにお通しの生野菜、アルコール類(生ビール、地酒、ワインなど)、箸休め、名物の「おぶづけ(お茶漬け)」やデザートを加えると、一般的な串の坊のディナー平均予算は1人あたり8,000円〜12,000円前後に着地します。
一方で、「まずはお手頃にその真価を確かめたい」という層から絶大な支持を集めているのが「串の坊 ランチメニュー」です。商業施設や百貨店内の店舗を中心に展開される昼の献立(「潮彩」「花」「雅」など)は、串8本〜10本前後にご飯、赤出汁、生野菜、小鉢、特製デザートがついて1,600円〜3,000円前後という驚異的な設定となっています。ディナーと同じ油、同じ職人が目の前で1本ずつ揚げて提供するスタイルを守りながらこの価格帯を実現していることが、昼夜を問わず行列を生み出す決定的な理由となっています。