長年歩みを共にした長良プロダクションからの独立と、それに伴う一時的な休養。それは、自身のキャリアと人生をゼロから再設計し、真の自分を取り戻すために不可欠な時間であった。目まぐるしく変化する芸能界の中心で、自分自身を見失わないための誠実な選択だったと言える。
静かに自己と対峙し、心身の美を研ぎ澄ませた充電期間を経て、表現の場へ戻ってきた彼の眼差しに迷いはない。自主的な活動体制のもとで創り出されるクリエイティブは、細部に至るまで自身の美学が徹底されている。一着の衣装の裁断から一小節のニュアンスまで、自身の意志を注ぎ込むプロセスこそが、現在の揺るぎない輝きを支えている。