近年、冷戦期の暗黒史を新たな視点で捉え直す動きが、映像メディア・ジャーナリズム産業において活発化している。Netflixの人気ドキュメンタリー『暴君になる方法』では、恐怖とプロパガンダで国家を支配した独裁者の典型例としてチャウシェスクの手法が鋭く解剖された。また、HBO Maxが放映したスパイ・ドラマシリーズをはじめ、政治サスペンスの題材としてもこの時代の闇が世界中の視聴者を引きつけている。
さらに、歴史的アーカイヴ映像のみで構成された映画『チャウシェスクの自伝』などの歴史ドキュメンタリーは、権力者が自ら作り上げた虚構のイメージがいかに滑稽で恐ろしいものであったかを突きつける。映像技術の進歩と資料のデジタル化により、プロパガンダの欺瞞を暴く試みは今も進化を続けている。