今シーズンの予選会場を包んだ空気は、例年とは明らかに異なっていた。絶対的な王者として長年君臨してきた東山高等学校に対し、挑戦者として牙を研いできた京都外大西高等学校。この両雄が繰り広げた男子団体決勝は、まさに歴史に残る名勝負となった。
試合前の下馬評では、個々の技術力と層の厚さで勝る東山高等学校が優位と見られていた。しかし、第1シングルスで京都外大西高等学校の選手が見せた執念のレシーブワークが、会場の雰囲気を一変させる。ラリーのテンポをあえて落とし、相手の得意な攻撃パターンを徹底的に封じ込める戦術。泥臭くシャトルを拾い続ける姿勢に、観客席からは大きな歓声が上がった。
「技術では相手が上かもしれない。でも、気持ちのスタミナだけは絶対に負けないと決めていた」。試合後、汗を拭いながらそう語った京都外大西の注目選手の目は、確かな手応えに満ちていた。一方の東山陣営も黙ってはいない。第2ダブルスで投入されたエースペアは、圧倒的な前衛でのスピードと角度のあるスマッシュでコートを支配。一歩も引かないデッドヒートが繰り広げられた。