教科書が隠したインド大反乱の真実!機密記録が暴く帝国の崩壊

教科書が隠したインド大反乱の真実!機密記録が暴く帝国の崩壊

教科書が隠したインド大反乱の真実!機密記録が暴く帝国の崩壊にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

北部のメーラトで決起した反乱兵たちが目指したのは、古都デリーだった。彼らが担ぎ上げた最高指導者は、すでに80歳を超えていたムガル帝国の第19代皇帝、バハードゥル・シャー2世である。

当時のムガル帝国は、デリー城内のみを辛うじて統治する名ばかりの存在に過ぎなかった。詩作を愛し、平穏な余生を望んでいた老皇帝は、押し寄せた兵士たちの熱気と大義の前に、反乱軍の総司令官となることを余儀なくされる。ヒンドゥーとイスラムの双方が「共通の君主」としてムガル皇帝を仰いだ瞬間だった。

だが、統率を欠いた寄せ集めの反乱軍は、イギリス軍の猛反撃に持ちこたえられなかった。デリー陥落後、皇子たちは目前で射殺され、皇帝自身はビルマ(現ミャンマー)のヤンゴンへと追放された。名門ムガル帝国はここに名実ともに滅亡し、亜大陸の歴史は決定的な転換点を迎える。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。