日本の住宅の約9割を占めるビニールクロスであれば、正しい手順を踏むことで素材を傷めずに黒カビを落とすことが可能です。作業時は窓を開けて換気を行い、ゴム手袋とマスクを必ず着用してください。
ステップ1:消毒用エタノールで菌を不活性化する
最初にカビを擦ってはいけません。胞子が室内に飛散するのを防ぐため、濃度70〜80%の消毒用エタノールをキッチンペーパーやマイクロファイバークロスに吹きかけ、カビの発生箇所を外側から内側へ向かって優しく押し当てるように拭き取ります。
ステップ2:重曹とクエン酸で色素と汚れを浮かせる
エタノールはカビ菌を死滅させますが、残った黒い色素を落とす力は弱めです。そこで活用するのが重曹とクエン酸のタッグです。
- 重曹ペーストの塗布:重曹と水を「2:1」の割合で混ぜたペーストを黒ずみに薄く塗り、10分ほど放置して皮脂汚れや色素を吸着させます。
- クエン酸水で中和・発泡:水100mlにクエン酸小さじ1/2を溶かしたスプレーを重曹の上から吹きかけると、炭酸ガスが発生して汚れを浮き上がらせます。
- 水拭きと徹底乾燥:浮いた汚れを固く絞った濡れ雑巾で完全に拭き取った後、乾いたタオルで水分を吸い取り、扇風機やサーキュレーターで完全に乾かします。