昭和の象徴的な名物企画といえば、フジテレビジョンが中心となって放送していた『オールスター水泳大会』シリーズを外すことはできない。アイドルやタレントが一堂に会し、大磯ロングビーチなどのプールで競技を繰り広げるこの番組は、まさに怪物級の視聴率を叩き出した。
騎馬戦や水中でのゲーム企画では、水着が脱げそうになるギリギリの攻防が繰り広げられた。こうした熱狂の背景には、高画質なビデオカメラの普及や、生放送の臨場感を重視した局の制作方針があった。お色気要素を前面に押し出しつつも、健全なスポーツ競技のフォーマットを装うことで、家族全員で楽しめるバラエティ番組としての地位を確立していたのは、今思えば奇跡的なバランス感覚だったと言えるだろう。