1986年生まれの同世代には、北川景子、杏、上野樹里、沢尻エリカなど、日本の映像界を支える錚々たる顔ぶれが揃っています。この「黄金世代」の中で、石原さとみが独自のポジションを築いている理由はどこにあるのでしょうか。
最大の強みは、「親しみやすい華やかさ」と「泥臭い人間味」を自在に行き来できる演技の幅です。北川景子がクールビューティーの筆頭、杏が自立した現代女性の象徴として支持される中、石原さとみは『Destiny』で見せた繊細な検事役から、『ミッシング』での子供を奪われ世間の誹謗中傷に晒される母親役まで、感情の振れ幅を極限まで体現できます。
ホリプロという大手プロダクションにおいて、深田恭子や綾瀬はるからと共に長年トップを走り続けながら、家庭環境の変化に合わせて柔軟に表現者としての深度を深めている姿勢は、同世代の表現者たちの中でもひときわ異彩を放っています。