『ハガネの女』が現在「伝説のキャスティング」として語り継がれる最大の理由は、愛河小学校4年3組(season2では4年4組)に在籍していた生徒役の子役たちの圧倒的なブレイク率にあります。制作陣の卓越した先見の明によって選ばれた当時の子どもたちは、現在のエンタメ界を牽引する主役級俳優へと飛躍を遂げました。
クラスの裏ボスとして圧倒的な存在感を放ち、ハガネを精神的に追い詰める難役・菊田真理衣を演じたのは、当時天才子役として名を馳せた吉川愛(旧芸名:吉田里琴)です。一度は学業専念のために芸能界を引退したものの、復帰後は実力派女優として数多くの映画や連続ドラマで主演・ヒロインを務めるトップスターとなりました。当時見せた冷徹な眼光と、小学生離れした緻密な演技力は今なお語り草となっています。
さらに注目すべきは、国民的女優へと登りつめた有村架純の存在です。有村は2010年の『ハガネの女』第1シリーズ最終話にわずかなシーンで出演し、翌2011年の『ハガネの女 season2』で元教え子の西堀マナ役としてレギュラー出演を果たしました。本作はまさに有村架純の女優キャリアの本格的な原点であり、当時の初々しくも確かな表現力は貴重な映像記録といえます。
主演の吉瀬美智子は、それまでのクールで妖艶なイメージを覆し、泥臭く子どもたちと向き合う熱血教師・ハガネ役を見事に演じ切って女優としての評価を確固たるものにしました。脇を固める大人キャストにも要潤、設楽統(バナナマン)、清水ミチコ、高橋克実、season2で赴任してくる副担任役の斎藤工など、極めて豪華な顔ぶれが揃っていました。