直営の売り場に一歩足を踏み入れると、磯の香りと威勢の良い掛け声が五感を刺激する。荒波で知られる玄界灘で揚げられたばかりの水産物は、その圧倒的な鮮度と引き締まった身が自魔だ。特に地元の名物として知られる鐘崎穴子は、身が太く上品な脂の乗りが抜群で、入荷直後に即完売することも珍しくない。
狙い目の時間帯は、開門直後の午前9時。地元の漁港から運び込まれた第一陣の鮮魚が並び、マダイやヒラマサ、ヤリイカなどが飛ぶように売れていく。さらに、昼前後の11時半頃に行われる「第二陣」の入荷も見逃せない。午前の競りから直接持ち込まれるため、午後に訪れても出来立てのラインナップに出会えるチャンスが残されている。水産・農産物直売所産業の先進モデルとしても全国から注目を集める理由は、この圧倒的な鮮度管理と循環システムにある。