歌謡界に君臨する大御所ゆえに、体調の変化に対する世間の目は極めて厳しい。特に近年、同世代のレジェンドたちが相次いで体調を崩したり一線を退いたりするなかで、その余波が飛び火した形となった。日本の演歌界が誇る圧倒的な歌唱力と存在感は、今なお後輩歌手たちにとって巨大な道しるべとなっている。
音楽業界全体が構造変化を迎えるなかで、衰えを見せない鉄唱を維持し続けること自体が奇跡的とも言える。周囲の過剰な心配が裏目に出て、ちょっとした静養期間がそのまま病気説へとすり替わってしまう現象は、昭和から続く大スターが背負う宿命とも言えるだろう。現時点で致命的な疾患を抱えているという事実は存在しない。