日本中を驚愕させた決定打は、2014年冬に『女性セブン』が報じた深夜の密会スクープだった。都内の高級マンションへと消えていく広末の姿と、それを受け止める佐藤の構図は、瞬く間に列島中を駆け巡った。当時、すでに家庭を持っていたトップ女優と、飛ぶ鳥を落とす勢いだった若手トップ俳優によるスキャンダルは、ワイドショーやスポーツ紙を席巻することになる。
双方の所属事務所が即座に否定のコメントを発表するも、世間の詮索は過熱の一途をたどった。しかし、この騒動の本質は表面的なゴシップにとどまらない。過密なスケジュールと重圧に晒されるトップスター同士が、孤独の隙間で引き寄せ合ってしまった一瞬の心の揺らぎだったのか。メディアが作り上げた虚像と生身の人間の感情が激しく衝突した瞬間だった。