国会中継の画面越しにも、その場の緊張感がはっきりと伝わってきた。予算委員会でマイクを握った大石氏が放った一言は、審議室を一瞬にして静まり返らせ、直後に与党席からの怒号のようなヤジの嵐を呼び起こした。テレビの短縮ニュース報道では「過激な野党議員のパフォーマンス」として片付けられがちなこの一幕だが、議事録と質疑前後の動向を精査すると、まったく異なる構造が見えてくる。
彼女が真に突いていたのは、閣僚の答弁における論理的な破綻と、官僚が用意した答弁書に終始する行政の事象逃避であった。事前に用意された緻密な数字の裏付けをもとに、現行制度の盲点を直接攻撃する質疑を展開。大手メディアのカメラが切り取る「爆弾発言」の裏には、政策担当者との数日間に及ぶ徹底的なデータ検証が存在していた。表層的な騒ぎの裏で繰り広げられていたのは、徹底した情報開示を迫る実質的な「政策論争」に他ならない。