Q1:サーマルリレーがトリップした直後、リセットボタンを押してもカチッと戻らないのはなぜですか?
A1:内部のバイメタルがまだ熱を持って湾曲したままになっているためです。スナップアクション機構のラッチがかかる温度まで下がる必要があります。無理に押し込まず、盤を開けて2〜3分ほど自然冷却させてから再度リセットボタンを押してください。それでも復帰しない場合は、内部機構の破損や接点の溶着が考えられます。
Q2:サーマルリレーのテストボタン(トリップテストレバー)は何のためにあるのですか?
A2:制御回路が正常に動作するかを無通電状態で確認するための機能です。マイナスドライバーなどでテストレバーをスライドさせると、バイメタルの変形を模擬して強制的にトリップ状態を作り出せます。これにより、補助b接点が開いて電磁接触器が切れるか、a接点が閉じて故障警報ランプが点灯するかをシーケンス試験できます。
Q3:2素子品と3素子品(欠相保護付き)の違いは何ですか?どちらを選ぶべきですか?
A3:2素子品は三相のうち2相分にのみヒーターが内蔵されており、三相平衡の過負荷を保護します。対して3素子品(欠相保護形)は3相すべてにヒーターがあり、電源側の1相が断線した際のアンバランス電流を検知して高速遮断できます。欠相によるモーター焼損リスクを完全に排除するため、新規導入や盤改修では3素子(欠相保護付)の選定を強く推奨します。