シーグラスが拾える場所の決定打!砂浜にない理由と穴場をプロが解剖

シーグラスが拾える場所の決定打!砂浜にない理由と穴場をプロが解剖

シーグラスが拾える場所の決定打!砂浜にない理由と穴場をプロが解剖の重要ポイントを解説します。最新トレンドがチェックできます。

海岸を訪れた際、見渡す限りの美しい砂浜を探してもシーグラスには滅多に出会えません。探索すべき対象は、砂浜ではなく「中粒の小石(礫=れき)が堆積しているエリア」です。この現象は偶然ではなく、波のエネルギーと物質の比重による「分級作用(ソーティング)」という物理メカニズムで説明がつきます。

シーグラスの原材料となるガラスの比重は約2.5。これは海砂の主成分である石英(比重約2.65)とほぼ同等ですが、ガラス片は砂粒よりも圧倒的に表面積が大きく、平らな形状を保っています。遠浅の砂浜では、打ち寄せる波(寄せ波)とともに運ばれたガラス片が、引き波の流速低下によって砂の中に容易に沈み込み、数センチの砂層下に埋没してしまいます。

一方で、直径1〜3cm程度の丸みを帯びた小石が敷き詰められた海岸(ポケットビーチや礫浜)では、波が小石の隙間を通り抜けて引いていくため、引き波のエネルギーが減衰します。その結果、小石とほぼ同じ重量感を持つシーグラスだけが地表に取り残され、波打ち際の「潮木線(漂着物が並ぶ帯)」に小石と一緒に集積します。さらに、小石同士が波で擦れ合う環境こそが、ガラスの鋭利な角を削り落とし、曇りガラス特有のマットな質感を生み出す天然の研磨工場としても機能しているのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。