イースというキャラクターに永遠の命を吹き込んだ立役者として、声優小松由佳の熱演と評判に触れないわけにはいきません。小松由佳氏が演じたイースは、初期の冷淡でドスの利いた低音ボイスから、ラブとの決闘で見せた狂気混じりの絶叫、そしてせつなとしての儚げな震え声に至るまで、驚異的なグラデーションを見せました。
当時の制作関係者やインタビュー記事の記録によると、第23話のアフレコ収録現場はまさに「異常な熱気」に包まれていました。テスト収録の段階から、小松氏と桃園ラブ役の沖佳苗氏は全力でぶつかり合い、小松氏は台本の文字を追うことすら困難になるほど感情を昂らせ、酸欠で倒れ込む寸前まで自らを追い込んだと証言されています。叫び声の一つひとつに「生きることへの執着」と「裏切られた絶望」が滲み出ており、その鬼気迫る演技は音響監督や演出陣を唸らせました。
放送当時のネットの反応と感動の名シーンの盛り上がりも桁外れでした。2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の実況板では、番組開始直後から書き込み速度がサーバーの許容量を超える勢いで加速。イースが命を落とす場面では「日曜朝からこんな重い展開を流していいのか」「息をするのを忘れて見入ってしまった」といった悲鳴に近いコメントが殺到しました。さらに、続く第24話で「真っ赤な誓い」を胸にキュアパッションとして名乗りを上げた瞬間、ファンコミュニティは熱狂的な賞賛に包まれ、玩具店では変身アイテム「パッションハープ」の品切れが相次ぐ社会現象となりました。