1970年代から1990年代にかけ、佳那晃子は妖艶さと凛とした品格を兼ね備えた女優として、日本の芸能界で異彩を放っていた。特に映画『極道の妻たち』シリーズで見せた凄みのある演技や、松竹が手掛けた名作映画、テレビのサスペンス枠で見せる重厚な芝居は、多くの視聴者の心に強く焼き付いている。
しかし、運命の歯車は2013年初頭に大きく狂い出す。自宅で突然倒れ、緊急搬送された診断結果は脳幹付近のくも膜下出血。重度の意識障害に陥り、一時は医師から「命の保証はできない」「目覚めたとしても寝たきりになる可能性が高い」と厳しい現実を言い渡されたのだった。