スキマスイッチの代表曲『奏(かなで)』がリリースされた当時、これほどまでに世代を超えて歌い継がれるロングヒットになると誰が予想しただろうか。別れの切なさと前を向く意志を丁寧に織り込んだメロディ、そして言葉を一言ずつ噛み締めるようなボーカルは、人々の人生の節目に寄り添い続けてきた。
一方で、その直後に放たれた『全力少年』は、鬱屈とした空気を一気に吹き飛ばすエネルギーに満ち溢れていた。常田真太郎が編み出す緻密なコード進行やリズムアレンジに対し、大橋は身体全体を使って生命力あふれるメロディを叩き込む。所属事務所であるオフィスオーガスタの良質な音楽的土壌と、メジャーレーベルであるユニバーサルミュージックのバックアップのもとで繰り広げられた二人の切磋琢磨が、今なお色褪せない名曲の数々を生み出した原動力であることは間違いない。