深津絵里にまつわる過激なシーンの噂を紐解く上で、外すことができない決定的な作品が2010年公開の映画『悪人』(李相日監督)です。妻夫木聡演じる殺人犯・清水祐一と逃避行を繰り広げるヒロイン・馬込光代役を務めた本作で、彼女はこれまでのパブリックイメージを根底から覆す壮絶な体当たり演技を披露しました。
作中で描かれたモーテルや灯台での逢瀬シーンでは、寂しさと激しい情念を抱えた大人の女性を演じ切り、肌を露わにした濃厚な濡れ場が大きな話題を呼びました。しかし、実際には完全な裸体(フルヌード)を晒したわけではありません。背中や肩の露出、リアルな息遣いと感情の生々しさが観客に強烈なインパクトを与えた結果、「深津絵里が脱いだ」「裸を披露した」という過激なワードとしてネット上に定着したのが真相です。
この妥協なき演技は国内外で絶賛され、第34回モントリオール世界映画祭で最優秀女優賞、さらに日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。単なる露出や話題作りではなく、役柄の魂を宿した本物の表現として日本映画史に深く刻まれています。