就活情報サイトや大手出版社が公表する各種データによると、花王の就職難易度は大手企業約400社の中でも上位グループに位置し、就職偏差値・難易度ランクでいえば「62〜65」前後の超難関に分類されます。これは日系メーカーの中ではサントリーホールディングスや味の素、資生堂などと肩を並べる水準です。
激戦の主たる要因は、募集人数に対してプレエントリー数が桁違いに多い点にあります。花王グループ全体の新卒採用数は例年150名〜200名程度で推移していますが、就職活動サイトの登録者数やエントリー状況から推計すると、応募総数は文系・理系を合わせて2万人〜3万人規模にのぼります。単純計算でも全体の採用倍率は100倍を超え、特に文系の事務系総合職では150倍〜200倍近くに達するケースも珍しくありません。
なぜこれほどまでに学生が集中するのか。その背景には、生活必需品を支える強固な事業基盤が生み出す「経営の安定性」に加え、業界屈指の充実した福利厚生、そして人を大切にする温和な社風への憧れが存在します。生活に密着したBtoC企業としての高い認知度が、就職活動の初期段階から幅広い層を惹きつける大きな磁力となっているのです。