Q1:先天性内反足は妊娠中の超音波(エコー)検査で事前にわかりますか?
A1:胎児エコー検査の解像度が向上した現在、妊娠中期のスクリーニング検査で足の向きから疑いを指摘される事例が増加しています。ただし、子宮内での一時的な足の挟み込みによる姿勢の可能性も残るため、確定診断は出生後の小児整形外科医による詳細な徒手検査(触診)を待つ必要があります。出生前に指摘された場合は、小児整形外科が併設された周産期母子医療センター等での分べんを検討しておくと初期対応が円滑になります。
Q2:デニスブラウン装具をつけていると、ハイハイやつかまり立ちなど運動発達が遅れますか?
A2:バーで両足が連結されているため、寝返りやハイハイの習得時期が健常児より1〜2ヶ月程度遅れる傾向は見られます。しかし、日中の装着が解除される1歳前後のつかまり立ち期には急速に発達を取り戻し、最終的な歩行開始時期にはほとんど差がなくなります。一時的な運動発達の遅延を懸念して装具を外すことは、変形の再発を招くため推奨されません。
Q3:大人になってからスポーツをしたり、ヒールのある靴を履くことはできますか?
A3:ポンセティ法によって良好に矯正され、再発防止の装具療法を完遂した症例では、足関節の柔軟性と筋力がしっかりと温存されます。陸上競技や球技などの激しい運動をこなすアスリートとして活躍している当事者も国内外に数多く存在します。靴の選択に関しても基本的には制約はありませんが、成長期が終わるまでは足首の安定性を保つインソール(足底挿板)の使用を推奨される場合があります。