欧米において古くから1ダース(12本)の花束を恋人に贈る風習は「ダーズンローズ(Dozen Roses)」と呼ばれ、特別な儀式として親しまれてきました。その起源は19世紀前半のヨーロッパに遡ります。男性が想いを寄せる女性の家へ向かう道中、野に咲くバラを1本ずつ摘み集め、合計12本の花束にして求婚したという逸話が始まりです。女性はその中から「最も大切にしてほしい想い」を1本抜き取り、男性の胸元にブートニアとして挿すことで求婚を受け入れました。
このロマンチックな伝承から、12本のバラにはそれぞれ独立した誓いが割り当てられています。贈る側は「この12の美徳すべてをあなたに誓います」という意思表示を行うことになります。
【12本のバラに込められた12の誓い(意味一覧)】
- 感謝(Gratitude):日々の支えや出逢いに対する深い感謝の念
- 誠実(Honesty):嘘偽りのない清らかな心で向き合うこと
- 幸福(Happiness):二人で温かい家庭と幸せを築き上げる意志
- 信頼(Trust):どんな困難も信じ合い、支え合える絆
- 希望(Hope):共に歩む未来への明るい展望
- 愛情(Love):見返りを求めない無償の愛
- 情熱(Passion):いつまでも変わらない熱い想い
- 真実(Truth):誠実で飾らないありのままの真実の愛
- 尊敬(Respect):お互いの生き方や人格を尊重し合う姿勢
- 栄光(Glory):共に人生の喜びを分かち合うこと
- 努力(Endeavor):二人の関係をより良く育み続ける不断の努力
- 永遠(Eternity):命ある限り途切れることのない永遠の誓い
ブライダル業界の調査によると、単なる「華やかな花束」としてではなく、こうした背景にある1本ごとの精神的なメッセージ性を重視してプロポーズに採用するカップルが増加しています。言葉にしづらい深い感謝と決意を、12本のバラという形に託して届けることができる点こそが最大の魅力です。