箭弓稲荷神社を語る上で、春の美しさを外すことはできない。境内に隣接する広大な牡丹(ボタン)園は、大正時代に東武鉄道の社長が寄贈したことから始まった歴史を持つ。毎年4月中旬から5月上旬にかけて、約1,300株もの大輪の花が咲き誇る様子は圧巻の一言に尽きる。
かつては「世界一のボタンの絵馬」としてギネス世界記録に挑戦した歴史もあり、花と信仰の結びつきは深い。野球ファンだけでなく、カメラ愛好家や花見客が押し寄せるこの時期は、境内が最も華やかな色彩に染まる季節だ。甘い香りが漂う中、歴史的な本殿と色鮮やかなボタンのコントラストを楽しめる。