日本の水道水は世界トップレベルの安全性を誇る。これは揺るぎない事実だ。しかし、タイパやコスパを重視するZ世代やミレニアル世代の間で、あえて「水道水を使わない」選択をする人が増えている。背景にあるのは、過剰なまでのクリーン志向だ。塩素や微細な不純物すらも徹底的に排除したいという欲求が、彼らを薬局の棚へと向かわせている。
特に都市部における集合住宅の貯水槽管理への不安や、配管の老朽化ニュースが、この動きに拍車をかけた。手軽に買える究極の「無」である水が、現代の安心を買うための最も安いチケットになっているのだ。