東京でもなく、京都でもない。なぜ世界中のフードロケーターたちが、わざわざ金沢のこの小さな空間を目指すのか。それは、ここにしかない「時間」があるからだ。95歳の職人が、目の前で自分のためだけに鮨を握ってくれる。この体験の価値は、いくらお金を積んでも買えるものではない。
旅の目的地そのものになるレストランを「デスティネーション・レストラン」と呼ぶが、その究極の形がここにある。新幹線を乗り継ぎ、金沢の雨交じりの風を感じながら店にたどり着く。そのプロセスすべてが、鮨の味を高める調味料となる。一生に一度の贅沢。それを求めて、今日も世界中から旅人たちが、あの青い暖簾をくぐっていく。 (出典: 小松 弥助(Yahoo!ニュース))
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