今回の火災がこれほどまでに長引いた背景には、積載物、あるいは車両自体の動力源に原因があると専門家は指摘する。特に近年普及が進む電気自動車(EV)やハイブリッド車に使用されるリチウムイオンバッテリーは、一度火がつくと「熱暴走」と呼ばれる現象を引き起こす。
この現象が発生すると、酸素を自ら供給しながら燃え続けるため、通常の放水では火が消えない。消防関係者によると、バッテリー部分を完全に冷却するためには、通常のガソリン車の数倍から数十倍の水量が必要になるという。今回の事故でも、火の粉が周囲の防音壁や植え込みに燃え移る二次災害を防ぐため、消防隊は極めて慎重なアプローチを強いられた。