この地は、日本神話の表舞台でもある。主祭神として祀られているのは、山幸彦の名で知られる天津日高彦穂穂出見尊(あまつひだかひこほほでみのみこと)と、その妃である豊玉姫尊(とよたまひめのみこと)だ。記紀神話に描かれる海幸山幸の物語が、ここでは単なるおとぎ話ではなく、生きた歴史として息づいている。
宝物殿に納められた古い絵巻や伝承の数々は、かつてこの地が海と山をつなぐ要衝であったことを物語る。潮に流され、不思議な宮殿へと行き着いた山幸彦の冒険譚は、現代の私たちにもどこか懐かしく、そして壮大なロマンを感じさせてやまない。