視聴者の間で特に多い誤解が、クリームパンナちゃんの性別です。「パンナ」という響きや頭部の柔らかな丸み、名前に「ちゃん」が付いていることから女の子と思われがちですが、公式プロフィール上の性別は男の子であり、一人称も「ぼく」です。
原作者のやなせたかし氏は、メロンパンナが登場して以降、彼女がロールパンナに対して一方通行的な憧れと孤独感を抱いていた構図に注目していました。ロールパンナは体に埋め込まれたバイキン草の影響でパン工場に定住できず、孤独に放浪する宿命を背負っています。そこで、メロンパンナが「お姉ちゃん」として世話を焼き、愛情を注ぐことができる存在として考案されたのがクリームパンナちゃんでした。
イタリア語で生クリームを意味する「パンナ(panna)」を共有させつつ、あえてパン工場生まれの血縁者ではなく、外部からやってきた男の子という属性を与えたことで、守られるだけの存在だったメロンパンナの精神的成長を促す触媒としての役割が確立されました。