大手クチコミサイトやSNS上における来館者の生の声を多角的に分析すると、海遊館の満足度を左右しているのは「展示の質」ではなく、「どの時間帯に入場したか」というタイミングの差であることが浮き彫りになります。
特に不満の声が集中しているのが、11:30から14:30にかけての時間帯です。「太平洋水槽のジンベエザメ前が修学旅行生と訪日客の二重三重の人だかりで、全く前が見えなかった」「スロープがベビーカーと車椅子で大渋滞し、立ち止まって鑑賞することすらできなかった」という証言が顕著に見られます。海遊館は最上階の8階までエスカレーターで一気に上がり、中心の巨大水槽の周りをらせん状に下りながら鑑賞する構造上、一度ボトルネックが発生すると動線が完全に麻痺しやすい構造的特性を抱えています。
一方で、SNSで絶賛されているのが「夕方17時以降」のトワイライト枠です。照明がブルーモーメントを思わせる深い夜のライティングへと切り替わり、館内のBGMもアンビエント調に変化します。17時を過ぎるとファミリー層やツアー団体が一斉に退館へ向かうため、昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、優雅に泳ぐイトマキエイやジンベエザメを水槽の最前列で心ゆくまで鑑賞できる別世界が広がります。