「一体なぜあの人の髪は綺麗なままなのか?」という疑問の答えは、毛髪内部の微細構造と水分バランスの差に隠されています。髪の毛は外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造で成り立っていますが、しなやかな手触りと指通りを決定づけているのは、キューティクル同士を接着している脂質成分「CMC(細胞膜複合体)」の残存量です。
毎日の紫外線や摩擦、過度な熱処理によってCMCが流出すると、髪の内部からタンパク質と水分が抜け落ち、コルテックス内部に空洞が生じます。これが、多くの人が悩まされる髪の毛がパサつく原因と対策の核心です。空洞化した髪は空気中の湿気を不均一に吸い込むため、梅雨時や汗をかいた際に一本一本が不規則に膨張し、これがくせ毛うねり改善の理由を探る上で避けて通れない「湿気によるうねりの発生機序」となります。
常に髪がサラサラな人は、生まれつきの直毛であるケース以上に、「内部の水分保持率12〜15%」を極限まで保ち、外部からの余計な水分侵入を阻む脂質バリアを壊さない習慣を徹底しています。高価なヘアオイルをただ塗り重ねるだけでは、すでに失われたCMCの隙間を埋めることはできません。内部の水分と油分の黄金比を取り戻すことこそが、サラサラ髪へ到達する第一関問です。