スターアンドストライプことキャスリーン・ベイトが、国際社会の政治的思惑やアメリカ政府の渡航制限を無視してまで日本へ駆けつけた背景には、オールマイトに対する並々ならぬ恩義が存在していました。
幼少期、家族でカリフォルニア州へ旅行中に凶悪犯に襲撃された際、彼女と妹の命を救ったのが若き日のオールマイトでした。劇場版第1作『2人の英雄』のプロローグでも描かれたこの運命の出会いが、彼女の人生を決定づけます。「平和の象徴」として堂々と悪を退けるオールマイトの姿に魂を撃ち抜かれたキャスリーンは、ヒーローになることを決意。特徴的な2本の角のような前髪に憧れ、自らは「8本の角」を模した豪快なリーゼントヘアをトレードマークに据えました。
彼女にとってオールマイトは、直接の手ほどきを受けた師弟という枠を超え、自身の生き方を規定する精神的支柱でした。日本が未曾有の危機に瀕していると知った際、「あの人が困っている時に駆けつけない選択肢などない」と即座にプライベートジェットを飛ばした行動原理は、利害や国境を超越した本物のヒーローイズムそのものでした。