単なる懲罰の場にとどまらず、川越少年刑務所が全国的に高く評価されている側面が、川越少年刑務所の職業訓練と刑務作業の充実度です。同施設は法務省から「総合訓練施設」に指定されており、出所後に即戦力として自立できるよう、多種多様な国家資格・公的資格の取得コースを設置しています。
施設内で開講されている代表的な職業訓練科目には、以下の分野が挙げられます。
- 理容科:刑務所内に本格的な理容設備を備え、2年間の本格的な訓練を経て理容師国家資格の全員合格を目指す名物コース。
- 自動車整備科:最新の電子制御車両に対応する整備技術を学び、2級・3級自動車整備士の資格取得を目指す。
- 溶接・ボイラー運転科:建設現場や製造業で即戦力となるアーク溶接、ガス溶接、ボイラー技士の資格を取得。
- 情報処理・CAD技術科:オフィスワークや設計業務への就職を視野に入れた実践的ITリテラシーの修得。
これらの訓練によって得られる合格率は一般の専門学校と比較しても極めて高く、受刑期間中に一生モノの技術を身につけて出所する若者も少なくありません。
また、地域社会との接点として大きな注目を集めるのが、毎年秋に敷地外郭で開催される川越少年刑務所矯正展の最新情報です。矯正展では、全国の刑務所で製作された「キャピック(CAPIC)」ブランドの家具、革製品、靴、陶器などが直売価格で並びます。川越少年刑務所が手がけるバーベキューコンロや木工品は耐久性に優れ、例年早朝から長蛇の列ができる人気ぶりです。
近年では、刑務所内の食堂施設を模した「刑務所カレー」の試食コーナーや性格診断体験、パトカー・白バイの展示など、地域住民や家族連れが更生保護への理解を深める一大イベントとして定着しています。