ストレンジャーシングスの怪異デモゴルゴン正体と弱点徹底解剖

ストレンジャーシングスの怪異デモゴルゴン正体と弱点徹底解剖

話題沸騰中の ストレンジャーシングスの怪異デモゴルゴン正体と弱点徹底解剖について、多角的な視点をご紹介しています。

デモゴルゴンが放つ異様な存在感は、単なるフルCGの産物ではありません。80年代SFホラーへの敬愛を捧げるダファー兄弟は、アニマトロニクス(機械仕掛けの特殊造形)と実力派スーツアクターによる「実体感のある撮影」に徹底的に拘泥しました。この怪物の皮膚の下に入り、命を吹き込んだのが、ハリウッドのクリーチャー演技における第一人者マーク・スティガー(Mark Steger)です。

スティガーは当時の特番インタビューやメイキング映像において、その過酷な撮影現場の裏側を赤裸々に告白しています。約30キログラムにも及ぶシリコンとウレタン製のラバースーツを纏い、特注の竹馬のような義肢を足に装着することで、全高2メートル20センチを超える異様なプロポーションを再現。視界が極限まで遮られたスーツの内部で、頭部に取り付けられた27個の小型サーボモーターが花弁状の口を開閉させる機械音に囲まれながら、動物的でありながらどこか優雅さを孕んだ不気味な歩行動作を生み出しました。

スティガーが演じたことで生まれた「骨格のきしみ」や「重心の生々しい移動」は、CG全盛のハリウッド映画に慣れた現代の観客に強烈なリアリズムを突きつけました。デジタル合成による微細な調整と、実体スーツが放つ光の反射が見事に融合した結果、デモゴルゴンは映画史に残るアイコニックな怪異へと昇華したのです。

一方、この怪異に付けられた「デモゴルゴン」という名称は、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』に由来します。マイクやダスティンらオタク少年たちが、自分たちの理解を超えた超常現象に直面した際、愛好するゲームの最強クラスの悪魔「深淵のプリンス(プリンス・オブ・デーモンズ)」の名を便宜上当てはめたに過ぎません。実際のD&Dのデモゴルゴンは双頭の爬虫類型悪魔であり、外見上の共通点はありませんが、「理解不能な混沌の具現化」という本質を捉えた命名として作中世界に定着しました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。