店内で提供されるキューポットカフェメニュー一覧を眺めると、ネックレスやリングとして販売されている本物のアクセサリーと瓜二つのスイーツプレートが並んでいます。中でも圧倒的な支持を集めるのが、2段トレイに美しく盛られたキューポットカフェアフタヌーンティーです。
季節ごとにテーマが変わるアフタヌーンティーセットは、上段にマカロン、プチクリーミーケーキ、ジュレやアイシングクッキーといった繊細なスイーツが配され、下段にはクロワッサンサンドやピンチョス、スープなどのセイボリー(塩気のある軽食)がバランスよく組み込まれています。さらに、ブランドオリジナルのブレンドティー「フラワーガーデン」や「アーリードッグ」をはじめとする豊富なティーフリー(またはセットドリンク)がセットに含まれるのが標準的なスタイルです。
一方で、口コミサイトやSNSにおいて避けて通れない議論が「キューポットカフェ値段高い理由」に関するものです。一般的なカフェやファミリーレストランと比較すると、客単価は3,000円〜6,000円前後に達し、アフタヌーンティーセットは1名あたり4,000円〜5,500円(税込)前後の価格帯が中心となっています。
なぜこれほど強気な価格設定が成立し、それでも予約が途切れないのか。飲食業界のコスト構造と編集部の実地検証から、その要因を客観的に比較・分析しました。
単なる「砂糖と小麦粉の原価」で換算すれば割高に見えることは否めません。しかし、パティシエが1点ずつ手作業で仕上げる芸術的なビジュアル、物語性のあるプレゼンテーション、そして表参道という一等地のデザイナーズ空間を90分間独占できる体験価値を総合すると、「都内のラグジュアリーホテルアフタヌーンティーと同等以上の没入感を、5,000円前後の手頃なアッパーミドル価格で享受できる」という見方が成立します。