利用者が最も見落としがちな盲点が、天候急変時のリスクと施設側のオペレーションだ。ネット上では「雨でもカッパを着れば決行できる」「少々の雨のほうが空いていて穴場」という無責任な情報が散見されるが、これは極めて危うい誤解である。
取材に応じたアウトドア施設ディレクターは、アスレチックフィールド雨天時の対応についてこう警鐘を鳴らす。「雨天時に最も危険なのは、足場となる木材やワイヤーの摩擦係数が激減することです。当施設では小雨でも濡れ具合によって特定難関コースを即座に閉鎖します」。ハーネスを装着しているため致命的な墜落は防げても、足を滑らせて木材の角に脛や胸部を強打する打撲事故は雨天時に跳ね上がる。
アスレチック施設の安全基準と注意点として押さえるべきは、「小雨決行」であっても自身の身体能力は晴天時の半分以下に落ちるという事実だ。また、多くの施設では「運営側がコース閉鎖を判断しない限り、自己都合キャンセルには規定の手数料(前日〜当日50%〜100%)が発生する」。天候リスクを織り込んだ柔軟な旅程設定が求められる。