山さんラーメンはなぜ行列が絶えない?名物焼き飯と背脂醤油の美味さを徹底調査

山さんラーメンはなぜ行列が絶えない?名物焼き飯と背脂醤油の美味さを徹底調査

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古くからのラーメンフリークにとって、「山さん」の名は京都のノスタルジーと深く結びついています。その原点は、京都市左京区・東鞍馬口通の叡山電鉄踏切近くに構えていた小さな店舗と、それに先立つ屋台営業に遡ります。白濁させずに旨味だけを抽出した清湯スープに良質な背脂をチャッチャと振り落とすスタイルは、いわゆる「京都背脂醤油ラーメン」の王道系譜として、当時の学生やタクシードライバーの胃袋を掴んで離しませんでした。

転機が訪れたのは2003年6月のことです。惜しまれつつも京都の拠点を閉じ、滋賀県守山市古高町へと完全移転を果たしました。当時、常連客の間では突然の移転理由について様々な憶測が飛び交いましたが、厨房設備の刷新や、より広い駐車スペースを確保して郊外型の腰を据えた店舗運営へ舵を切るための前向きな決断であったことが当時の関係者証言から浮かび上がります。

京都から滋賀へ舞台を移しても、屋台時代から受け継がれるDNAは何ひとつ揺らぎませんでした。むしろ、広域から車でアクセスできる立地を得たことで、かつての京都時代の常連客が名神高速を飛ばして駆けつけるだけでなく、滋賀の地元住民を巻き込んだ新たな熱狂の輪が形成されていったのです。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。