ハイヒールモモコを語る上で欠かせないのが、世界的なハイブランド「CHANEL」への並々ならぬ執着と情熱です。大阪市内に構える豪邸の内部には、通称「シャネル部屋」と呼ばれる専用クローゼットが存在し、壁一面を埋め尽くすヴィンテージバッグ、特注の洋服、アクセサリー、限定ノベルティなど数百点以上が整然とディスプレイされています。
娘に「紗音琉(さとね)」と名付けたエピソードは日本中に衝撃を与えましたが、そのシャネル愛の根底には彼女の波乱万丈なバックボーンが深く関係しています。
1964年生まれで現在60代を迎えたモモコ(本名:小林聡)。ネットでたびたび話題を呼ぶ「若い頃の写真」を見れば明らかなように、デビュー前後は大阪の暴走族やスケ番文化の渦中にいた元ヤンキー少女でした。1982年に吉本興業のNSC大阪校へ1期生として入学し、ダウンタウンやトミーズらと共に泥臭く競争を勝ち抜くなかで、「自分の力で稼いだ金で、誰もが認める一流のブランドを身につける」という強い自負がシャネルへの傾倒へと繋がっていったのです。
ただ高級品を買い漁るだけでなく、30年以上前のコレクションを丁寧にメンテナンスして娘へ受け継ぐ姿は、単なる成金趣味とは一線を画す「本物のアーカイブ文化」として近年再評価されています。