ネット上の口コミで頻出する「オマツリで嫌な思いをした」「混みすぎて釣りが成立しない」というネガティブな感想には、実はアングラー側の知識不足や準備不足に起因する重大な盲点が隠されています。
相模湾のコマセ釣りでは、潮の流れを受けて仕掛けが斜めに流れます。庄三郎丸のような人気船では片舷に10名以上が並ぶことも珍しくありません。この過密状況でオマツリを未然に防ぐ生命線は、「船宿指定のビシ・オモリ号数、PEラインの号数を寸分の狂いもなく合わせること」です。例えば、周りがPE3号で統一しているライトアジ船に、無頓着にPE6号や1号以下の極細糸を持ち込めば、水抵抗の違いから確実に隣人の仕掛けとお祭り騒ぎを引き起こします。
また、庄三郎丸には多くの場合、船長をアシストする「中乗り(なかのり)」が乗船しています。魚が掛かった時のタモ入れ(すくい網)や、複雑に絡んだオマツリの解糸は、経験豊富な中乗りに素早く任せるのがスマートな解決法です。無理に自分で引っ張って仕掛けを切断したり、無言で不機嫌になるのではなく、「すみません、絡んでしまいました」と周囲と同船スタッフに声を掛け合えるかどうかが、船釣り体験の明暗を分けます。