巨大自動車グループは、それぞれ異なる戦略でブランドポートフォリオを構築しています。ターゲット層の重複を避けつつ、プラットフォームを共通化して開発効率を最大化するアプローチが各社の共通課題です。
トヨタグループ 傘下 ブランドの特徴は、強固な自社系列と緩やかな資本提携のハイブリッド構造にあります。コアとなる「トヨタ」「レクサス」に加え、軽自動車や小型車を担う「ダイハツ」、商用車の「日野自動車」を擁します。さらに、スバル、スズキ、マツダとも相互出資や共同開発を進めており、実質的なアライアンス規模は世界最大級です。
フォルクスワーゲングループ 構成は、大衆車から超高級スポーツカーまでを網羅するピラミッド型です。「VW」「シュコダ」「セアト/クプラ」の大衆ブランド群、中核プレミアムの「アウディ」、そして高収益を叩き出す「ポルシェ」「ランボルギーニ」「ベントレー」までが整然と配置されています。
ステランティス ブランド一覧に目を向けると、旧FCA(フィアット・クライスラー)と旧PSA(プジョー・シトロエン)の対等合併によって誕生した経緯から、計14もの多彩なブランドを抱えています。フランスの「プジョー」「シトロエン」「DS」、イタリアの「フィアット」「アルファロメオ」「マセラティ」「ランチア」、アメリカの「ジープ」「クライスラー」「ダッジ」「RAM」、ドイツの「オペル」などが共存し、プラットフォーム共有による徹底したコスト削減を推し進めています。
また、ヒョンデ自動車グループ 世界シェアの躍進も見逃せません。「ヒョンデ」「起亜(キア)」に加えて立ち上げた高級ブランド「ジェネシス」が北米や欧州で高い評価を獲得し、デザイン性と高いEVプラットフォーム技術を武器にトップ集団での地位を強固にしています。