臨死体験の傷が癒えぬ中、10歳の頃にさらなる試練が彼を襲います。原因不明の内臓疾患を患い、重篤な状態に陥ったGACKTは、一般の病棟ではなく小児用の隔離病棟へと収容されることになりました。
自伝『自白』の中で克明に描写されているこの隔離病棟での生活は、死が日常的に隣り合わせにある閉ざされた世界でした。昨日まで言葉を交わしていた同世代の子供たちが、翌日には静かに姿を消していく現実。自分自身もいつ死ぬか分からない極限状態のなかで、彼は「生き残るためには自らの精神と肉体を自らの意志で支配しなければならない」という冷徹なまでの自己規律を確立していきます。後年の「限界を作らない」ストイックな行動様式は、この隔離病棟でのサバイバル精神から生まれたものです。