各種の学術調査によると、アセクシュアルの割合は全人口の約1%と推定されています。これは決して無視できない数字であり、100人規模のコミュニティであれば1人は存在する計算です。
それにもかかわらず、アセクシュアルが生きづらさを感じる理由の根底には、世の中に根強く残る「恋愛伴侶規範」や「性規範」があります。
・「恋愛やセックスをして一人前」「誰もが性欲を持っている」という前提の押し付け
・友人からの「恋人はいないの?」「早くいい人見つけなよ」という悪気のないプレッシャー
・パートナーが欲しくても、性的な要求に応えられないことへの罪悪感や孤立感
・アセクシュアルを公表した際に「トラウマのせい」「ただの奥手」と矮小化される無理解
性的少数者の中でも「欲求がない」という特性は外見や行動から判別しにくく、当事者が自身のセクシュアリティを自覚するまでに長い年月を要しやすい点も孤立を深める要因となっています。