自宅で正確に恵方を向くための恵方の方角の調べ方として、現代で最も手軽なのはスマートフォンの活用です。iPhoneに標準搭載されている「コンパス」機能や、App StoreおよびGoogle Playで配信されているスマホコンパス恵方アプリ(「恵方コンパス」「恵方マピオン」など)を使えば、画面上に矢印でリアルタイムに方角が示されます。
しかし、測定時には専門家や現場の技術者が指摘する「2つの致命的な落とし穴」に注意しなければなりません。
1. 鉄筋コンクリートと電子機器による磁気干渉
スマートフォンの電子コンパスは内蔵の磁気センサーに依存しています。そのため、鉄筋コンクリート造のマンション屋内、大型冷蔵庫、テレビ、電子レンジの近くでは、センサーが狂いやすく、最大で30度以上の方位誤差が発生することが実証されています。測定する際は、家電製品から1メートル以上離れ、部屋の中央付近で端末を水平に保ちながら「8の字」にゆっくり振ってキャリブレーション(校正)を行ってください。
2. 「真北」と「磁北」の偏角設定
地図上の北である「真北(しんぽく)」と、方位磁石が指す地球の地磁気上の北である「磁北(じほく)」には、日本国内において約7度〜10度前後の傾き(偏角)が存在します。恵方は天文学的な真方位に基づくため、コンパスアプリの設定で「真北を使用」がオンになっているかを事前にチェックしておくのが理想的です。