SNSやファンコミュニティで「機材開放席=神席」という言葉が飛び交う一方で、「機材の柱しか見えなかった」という落胆の声も存在します。この極端な二面性はなぜ生じるのでしょうか。
パターン1:アリーナ中央・PA卓周辺の「音響&視界の神席」
アリーナ会場やドームの中央部には、音響・照明をリアルタイムでコントロールする「PA卓(調整ブース)」が設置されます。当初は機材トラブルやスタッフの動線確保のために広く囲われていたエリアが、設営完了後に縮小され、そのすぐ後ろや横の席が開放されることがあります。
ここは音響エンジニアが「会場で最も良い音」を作る基準点であるため、サウンドの抜けが完璧であり、アリーナ全体やセンターステージを見渡せる超優良席となります。
パターン2:ステージサイド・花道横の「至近距離神席」
ステージ左右の大型スピーカーや撮影カメラの死角になる可能性があったため売り止めされていた「ステージ真横のアリーナ最前ブロック」や「スタンド最前列」が開放されるケースです。メインビジョンや奥の演出は見切れるものの、アーティストが花道やステージ端に来た際には数メートルの距離まで接近できるため、ファンにとっては通常の指定席以上の価値を持つ神席となります。
パターン3:巨大機材・鉄骨が視界を遮る「修行席」
一方で、照明トラスを支える大型鉄塔の真裏、巨大なスピーカーフライングの真下、カメラマンの背中が常時視界に入る席なども存在します。「音と会場の空気感を楽しむ」と割り切れる人には十分な価値がありますが、ステージ全体の演出をクリアに鑑賞したい人にとっては厳しい環境となる場合があります。