ネット上で無数に拡散されている「ナルトのアイスコラ」の元ネタは、原作漫画『NARUTO -ナルト-』単行本44巻・第405話「託されたもの」、およびTVアニメ『NARUTO -ナルト- 疾風伝』第152話「悲報」(2010年2月25日放送)です。
この場面に至る経緯は、作中でも極めて過酷なものでした。雨隠れの里に潜入した伝説の三忍・自来也は、暁の首領であるペイン六道と交戦し、命を賭してその正体の手がかりを託して水底へと沈みます。木ノ葉隠れの里にその凶報が届き、五代目火影・綱手から師の戦死を知らされたナルトは、感情を抑えきれずにその場を飛び出しました。
夕闇から夜へと移り変わる木ノ葉の里を一人彷徨ったナルトは、街角の売店で「棒が2本ついた2つ割りのソーダアイス(双子アイス)」を1本購入します。街頭の明かりが差す無人のベンチに腰掛け、かつて自来也と修業を共にした際、師匠が同じようにアイスをパキッと2つに割り、「ほれ、ナルト」と笑顔で半分を手渡してくれた記憶が鮮明にフラッシュバックします。
いま自分の手にあるのは、分かち合う相手のいない1本のアイス。冷たいアイスからはポタポタと水滴が滴り落ち、ナルトの目からは止めどない涙が溢れ出します。そこへアカデミー時代の恩師であるうみのイルカが現れ、ナルトの隣に座ってそのアイスを半分に割り、心に寄り添う言葉をかけるのです。アニメ制作スタジオ・studioぴえろの緻密な演出とBGM、声優陣の熱演が合わさり、歴代NARUTOアニメ屈指の神回として語り継がれています。