ハイランドパークの味の特徴を語る上で欠かせないのが、オークニー諸島特有の地層から採掘されるピート(泥炭)です。アイラ島のピートが海藻や海洋生物の堆積による薬品のようなヨード香を持つのに対し、オークニー諸島には樹木が育たず、「ヘザー(ヒース)」と呼ばれる低木植物が数千年かけて堆積しています。
このヘザーピートで焚き付けられた麦芽は、どこかフローラルで甘みのある独特のピート香を原酒にもたらします。そこに最高級シェリー樽熟成由来のドライフルーツ、蜂蜜、トフィーのような濃厚な甘みが加わることで、力強くもシルキーな口当たりが完成します。甘美さとスモーキーさの両立こそが、他のウイスキーでは決して代替できない孤高のアイデンティティです。