山頂への車両集中を根本から断つ試みとして、国土交通省のガイドラインに基づき地方自治体都市整備課が主導するパークアンドライド事業が本格化している。麓の大型公共施設や主要駅周辺に車を停め、そこから低公害バスや周遊シャトルへと乗り換えてもらう仕組みだ。
排気ガスによる樹木の立ち枯れや土壌劣化を防ぎつつ、オーバーツーリズムによる地域住民の生活道路麻痺を防ぐ。自治体側は乗り換え利用者に対してバス運賃の割引や周辺店舗のクーポンを付与するなど、インセンティブ設計に工夫を凝らす。単なる渋滞対策を超え、景観と環境を持続可能な形で守り抜くための都市デザインがここにある。