ブックオフ札幌南2条店は、札幌市中央区南2条西1丁目という利便性の高い立地に位置し、文庫本やコミック、CD・DVDからゲームソフトまで幅広いラインナップを誇る都心型店舗でした。連日多くの買い物客で賑わっていた同店が営業終了を迎えた背景には、複数の複合的な要因が存在します。
第1の要因は、ビル賃貸借契約の満了および建物の老朽化・再開発計画です。札幌中心部の大通・創成川イースト周辺エリアでは近年、ビルの耐震化や建て替え、都市再開発が活発化しており、テナント契約の更新時期に合わせて撤退を判断するケースが相次ぎました。南2条店もこうした都市更新の波と無関係ではありませんでした。
第2の要因は、ブックオフグループ全体の店舗戦略の転換です。運営会社の事業報告や業界動向を分析すると、近年は狭小な都心型ビル店舗から、アパレル・トレカ・ホビー・家電などを総合的に扱う「BOOKOFF PLUS」や「BOOKOFF SUPER BAZAAR」といった郊外型メガストアへの経営資源集中が進められています。限られたフロア面積の南2条店は、複合リユースへの拡張が物理的に難しかったという構造的課題がありました。